丹波 笑路城


お城のデータ
所在地 京都府亀岡市西別院町笑路
遺 構 曲輪、天守台、桝形、城戸口、堀切
形 式 山城 築城者: 中沢正綱 築城年代: 永享年間


見 ど こ ろ
 笑路(わろうじ)城は、小規模な丹波・摂津境目の城だ。山頂の主郭を挟んで東西にそれぞれ1つの曲輪が配置されている。

 この城は、昭和50年代に発掘調査されて、天守台を始め数々の遺構が発見された。しかし、現在ではこれらの遺構は埋め戻され、主郭部の周囲と虎口部分に僅かに石垣と土塁、井戸跡が残るだけだ。

 発掘の後、城跡を公園と使用としたのであろうか、関西電力の鉄塔(主郭西側)付近には、桜や躑躅の木が植えられ案内板も設置されている。しかし、実体は荒れるに任せて雑木だらけ。

 笑路城は、笑路のバス停から亀岡方面に少し戻った三叉路(能勢・犬甘野方面への分岐点)の鉄塔のある東正面の山の山頂にある。

 城跡への登城口は、三叉路を更に亀岡方面に300m程戻った所に神社があり、右手の農道を山に沿って入る。(関西電力の標識に従って登る、山道の初めての分岐点)


歴     史
 笑路城は、永享年間に中沢正綱によって築かれたと考えられている。築城当時は砦程度の規模であったが、発掘調査の結果、笑路城は数次に渡って修増築が行われているようだ。

 笑路城の天守は、天文年間に松永長頼(松永久秀の弟)が丹波八木城主となり、丹波南部を支配した頃に、伊丹有岡城の天守が既に建てられており、その影響を受けて天守が建てられたと考えられている。 


お城へのアクセス
鉄 道: JR山陰本線亀岡駅〜バス/笑路
 車 : 京都縦貫道亀岡IC、阪神高速池田線池田木部IC〜国道423号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
初期の天守があったことが発掘にて判明したお城。

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