筑後 犬尾城


お城のデータ
所在地 福岡県八女市山内
遺 構 曲輪、畝状竪堀、土塁、空堀
形 式 山城 築城者: 川崎定宗 築城年代: 建久年間


見 ど こ ろ
 犬尾城は、童男山古墳群の北側にある城山山頂に築かれた城だ。現在は、城趾公園として本丸部分が整備されている。訪れた9月下旬、残暑厳しく下草が伸び放題となっていて、土塁や畝状竪堀は下草とブッシュに覆われ、かろうじて遺構確認できる状態であった。

 本丸への登り口付近には、本丸を挟む二つの曲輪との間にそれぞれ空堀が残っており、西側二の丸との間の空堀が規模も大きい。本丸は南北に細長い曲輪で北側に櫓台と土塁が残っていて、二の丸西側には畝状竪堀があった。


歴     史
 犬尾城は、建久年間に川崎定宗によって築かれた。川崎氏は、猫尾城主黒木助能の長男定宗が川崎の地に分家し、以後代々犬尾城を居城とした。川崎氏は本家黒木氏と共々大友氏に従い、後に龍造寺隆信に臣従した。

 天正12年、黒木家永が大友氏に攻められ滅亡したが、川崎氏はその後も犬尾城に在城した。天正15年、豊臣秀吉の九州征伐に際して、城主川崎鎮則は秀吉のもとに参陣せず改易となり、犬尾城も廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR鹿児島本線羽犬塚駅〜バス/上山内
 車 : 九州道八女IC〜国道442号線
駐車場: 『ふれあいの家南筑後』の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
夏草に覆われていたが、畝状竪堀が残っているお城。
  • 犬尾城の登城口
    犬尾城は、童男山古墳群の一角にある福岡県の青少年施設「福岡県立ふれあいの家南筑後」が第一目標。「ふれあいの家南筑後」の駐車場西側を北に茶畑に沿って登る。茶畑を経て、道は丘陵雑木林の中を進む、ちょうど丘陵尾根筋鞍部のT字交差点に至る。この交差点を登り坂方面へ約50m程直進すると右手が犬尾城。

    車で登ることも可能だが、茶畑を過ぎるとダート道となり、結構狭く轍がきつい。軽四四駆以外の車での登城は止めた方が無難。駐車場から城まで徒歩で約20分ほど。

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