筑後 福島城


お城のデータ
所在地 福岡県八女市本町
遺 構 曲輪、櫓台、石垣、堀
形 式 平城 築城者: 筑紫広門 築城年代: 天正初期


見 ど こ ろ
( 八女公園内の堀跡 )
 福島城は、矢部川右岸に広がる八女市街地となっている一帯に築かれていた。現在の八女市役所の敷地が二の丸、西側の八女公園一帯が本丸であった。かつては、本丸を中心に三重の堀が囲繞していた輪郭式の縄張りであったが、市街地化により城の面影は殆ど残っていない。

 八女公園内に櫓台が残り、その階段脇に小さな城石碑がある。櫓台の南側に堀跡が残っている。また、市内の福島八幡宮南側に福島城外堀の八幡濠が往時の姿を今に伝えていた。


歴     史
( 福島八幡宮南側に残る外堀 )
 福島城は、天正15年に筑紫広門によって築かれた。天正14年に島津氏に敗れた広門は所領を失うが、秀吉による九州平定後に筑後上妻郡18,000石を与えられ、山下城へ入り、福島城を新たに築いた。

 慶長5年の関ヶ原で西軍に与した筑紫氏は改易となり、翌年関ヶ原の戦功により筑後一国を与えられた田中吉政が三河岡崎から柳川城へと入った。吉政は、筑後東部の押さえとして福島城を近世城郭へと修築し、三男康政に3万石を与えて城主とした。元和6年に田中忠政が無嗣により改易されると福島城も廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR鹿児島本線羽犬塚駅〜バス/八女学院高前
 車 : 九州道八女IC〜国道442号線
駐車場: 八女公園内の市役所無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
本丸の櫓台に僅かに石垣が残っているお城。

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