備中 長良山城


お城のデータ
所在地 岡山県総社市長良
遺 構 曲輪、石垣
形 式 山城 築城者: 世瀬川祐隣 築城年代: 建武年間


見 ど こ ろ
 長良山城は、国道180号線から岡山県立大学方面に向かうと右手に見える南北に細長く伸びた半島状の丘陵上に築かれた城だ。登城口は、丘陵北側から八幡宮の鳥居くぐり参道を登る。(八幡宮まで車で登ることができる)

 城の縄張りは、八幡宮の境内が北の曲輪で、丘陵南頂にある石鎚神社が南の曲輪だとされている。ただ、南北両曲輪とも相当破壊されていて、何処までが城域か定かではない。遺構としては、八幡宮西側と北側に石垣があり、特に北側の石垣は、野面の荒い積み方だが非常に良く残っていた。


歴     史
 長良山城は、建武年間に世瀬川祐隣によって築かれたと伝えられている。以後、祐隣の子孫が代々居城して「禰屋」と改姓した。禰屋氏は、戦国時代には備中の有力国人の一人で、永禄7年の龍の口合戦では龍の口城を備中の諸将と共に守備して活躍している。

 天正10年、羽柴秀吉による備中高松城攻めの前哨戦冠山合戦では、長良山城主禰屋七郎兵衛父子らが冠山城にて備中の諸将共々籠城して城の防戦に努めた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR吉備線服部駅〜徒歩約10分
 車 : 岡山道岡山総社IC〜国道180号線〜市道
駐車場: なし。(八幡宮境内に駐車)


ひとくち MEMO
神社の境内で足下を見ればそこには崩れかけた石垣が垣間見えるお城。

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