信濃 村上氏館


お城のデータ
所在地 長野県埴科郡坂城町坂城字木の下
遺 構 曲輪
形 式 居館 築城者: 村上政清 築城年代: 応永2年頃


見 ど こ ろ
 村上氏館は、葛尾城の東麓にある満泉寺境内一帯に築かれていた。寺の境内を中心として、東西170m×南北160mの方形居館形式で、内郭と外郭とに分かれた輪郭式の縄張りであったとも考えられるとか。

 現在は、土塁や堀などの居館の遺構は残っておらず、大宮公民館から50mほど南にある寺への入口脇に城跡碑が立てられていた。


歴     史
 村上氏館は、応仁2年頃に村上政清によって築かれと考えられている。村上氏は、嘉保元年に源盛清が更級郡村上郷へ流罪となり、その子為国が村上氏を称して以後、村上郷を代々本拠としていた。

 村上氏は、居館の背後葛尾山に葛尾城を築いて、ここを拠点に勢力を拡大し、義清の代に絶頂期を迎え信濃へ侵攻する武田晴信を上田原の合戦で破っている。

 天正22年、安曇・筑摩方面から迫る武田勢を防げず、義清は葛尾城を捨て高井郡の高梨政頼を頼った。その後、義清は、長尾景虎から越後根知城を与えられ、景虎に従って川中島の合戦にも出陣しているが、ついに旧領を回復することは出来なかった。


お城へのアクセス
鉄 道: しなの鉄道坂城駅〜バス/大宮公民館前
 車 : 上信越道坂城IC〜国道18号線
駐車場: 満泉寺の参拝者用無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
信濃の名族村上氏が本城葛尾城とした平時の居館。

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