石見 三隅城


お城のデータ
所在地 島根県浜田市三隅町三隅
遺 構 曲輪、石垣
形 式 山城 築城者: 三隅兼信 築城年代: 寛喜元年

見 ど こ ろ
 三隅城は、三隅町市街地の東側にある高城山山頂に築かれた城だ。城の南麓にある龍雲寺から山頂近くまで車で登ることが出来る。(歩いて登れば一時間ほどのハイキングか)

 三隅城からの眺望は、日本海まで一望できすばらしい。それに引き替え、史跡公園化しているももの、城の整備状態はあまり良くない。東の丸、本丸、西の丸と山頂部を中心に配置された曲輪群は、雑草に覆われ資料にある石垣なども見ることは出来なかった。 


歴     史
 三隅城は、寛喜元年に三隅兼信によって築かれたと伝えられているが、詳しくは定かでない。三隅兼信は、七尾城主益田兼高の子で、三隅・木束・長安の地頭職となり三隅氏を称した。三隅氏は、南北朝時代には南朝方に与し、北朝方の本家益田氏と戦うなど本家を凌ぐ勢力を誇っていた。

 戦国時代になると、その勢力は衰退し、天文21年に大内義隆が陶晴賢の謀叛により自刃すると、陶晴賢は益田藤兼とともに三隅城に迫り三隅兼隆は降伏して城を明け渡した。その後、三隅城を回復した三隅氏は、陶氏を倒した毛利元就に対抗して尼子氏に属した。元亀元年に毛利氏に攻められ、三隅隆繁は自刃して滅亡した。


お城へのアクセス
鉄 道: JR山陰本線三保三隅駅〜タクシー
 車 : 浜田道浜田IC〜国道9号線〜県道304号線〜町道
駐車場: なし。(登山道の終点に駐車スペース約5台程度あり)


ひとくち MEMO
南北朝時代に西石見に勢力を誇った三隅氏の居城。

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