薩摩 一宇治城


お城のデータ
所在地 鹿児島県日置市伊集院町大田
遺 構 曲輪、空堀、土塁、井戸跡
形 式 山城 築城者: 紀 時清 築城年代: 建久年間


見 ど こ ろ
 一宇治城は、伊集院市街地の西側にある城山の山頂部に築かれている。城域全体が城山公園となっていて、一部には改廃等が見られるが、概ね中世城郭の遺構を良く残している。

 山頂部の本丸(神明城)を置き、伊作城・南之城・釣瓶城・阿多城などの曲輪群が配置され、本丸東側の切岸と空堀がなかなか見応えがあった。

 また、キリスト教宣教師フランシスコ・ザビエルが天文18年に島津貴久に拝謁して、キリスト教布教を許されたのがこの城であったとか 本丸の一角に記念碑が立てられていた。 

 江戸時代は外城の伊集院麓が置かれ、現在の伊集院小学校に地頭御仮屋があった。現在、御仮屋の門が現存している。


歴     史
( 伊集院麓の御仮屋現存門 )
 一宇治城は、鎌倉時代初期の建久年間に伊集院郡司紀時清によって築かれたと伝えられ、鎌倉時代後期には島津一族伊集院久兼が城主となった。

 南北朝時代、島津一族で唯一南朝方に与した伊集院忠国は、島津宗家島津貞久と戦った。宝徳2年、伊集院熈久は守護島津忠国によって攻められ滅亡した。

 戦国時代、天文年間の初頭に島津実久が攻略し、石谷城主町田久用を守将としたが、天文5年に島津忠良・貴久によって攻略された。貴久は、天正19年に鹿児島内城を築いて移るまで、この城を三州守護の居城として三州統一の拠点とした。 


お城へのアクセス
鉄 道: JR鹿児島本線伊集院駅〜徒歩約20分
 車 : 南九州道伊集院IC〜市道
駐車場: 城山公園の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
フランシスコ・ザビエルが島津貴久にキリスト教布教を許されたお城。

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