羽後 本堂城


お城のデータ
所在地 秋田県仙北郡美郷町本堂城回字館間
遺 構 曲輪、土塁、堀
形 式 平城 築城者: 本堂氏 築城年代: 天文年間


見 ど こ ろ
 本堂城は、西流する斉無川(矢島川)を北側の堀に利用して平地に築かれた城だ。縄張りは、長方形の主郭を取り囲むように外郭を配置した輪郭式の城で、外郭部の堀は残っていない。

 現在、水田と畑地となっている主郭の周囲には幅約10m程の堀が完存しており、東西2ヶ所の虎口も残る。北東隅には高さ約4m程の土塁が残り、戦国時代の平城遺構が今日までここまで残っているかと驚きと感動を与えられた一城であった。


歴     史
 本堂城は、天文年間に本堂氏によって築かれた。 本堂氏は、陸奥和賀郡の和賀氏の一族といわれ、南北朝時代に出羽山本郡に所領を得て移り、元本堂城を居城とした。

 戦国時代、本堂氏は義親−頼親−朝親−忠親−茂親と5代にわたって続き、天正18年の秀吉による小田原征伐に参陣して本領を安堵された。慶長5年、関ヶ原の役で東軍に与した本堂茂親は、横手城主小野寺義道と対峙した。

 戦後、茂親は常陸志筑で8,500石を領して移封となり本堂城は廃城となった。江戸時代を通じて本堂氏は交代旗本となり明治を迎えるが、明治新政府によって新田分も加えて1万石の諸侯に列せられた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR奥羽本線大曲駅〜バス/館間
 車 : 秋田道大曲IC〜国道105号線〜県道50号線〜県道305号線
駐車場: 回会館の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
中世城郭の平城で内堀の原形を留めている全国でも貴重なお城。

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