土佐 朝倉城


お城のデータ
所在地 高知県高知市朝倉
遺 構 曲輪、土塁、空堀、竪堀、井戸
形 式 平山城 築城者: 本山茂宗 築城年代: 大永年間


見 ど こ ろ
 朝倉城は、JR朝倉駅の南西にある小高い城山(標高103m)一帯に築かれた城で、本山氏最盛期に築かれた城だけに、長宗我部氏の本城岡豊城よりも規模の大きい城だ。

 城の縄張りは、山頂部に詰の段と西詰の段を置き、この二つの曲輪を中心に二の段・三の段・帯曲輪が一二三段式に配置されている。この詰の段(本丸)と西詰の段との間には大堀切がある。

 詰の段の北側の帯曲輪には、井戸が残されていて今でも水が湧き出していた。尚、井戸の周囲には丸みをおびた石で築かれた石垣があったが、この石垣は当時の石垣なのか、それとも後世のものかは判らない。


歴     史
 朝倉城は、大永年間に本山茂宗(梅慶)によって築かれた。本山氏は、土佐七守護の一つで、永正5年には本山養明は吉良・大平・山田氏と共に岡豊城主長宗我部兼序(元親の祖父)を攻め滅ぼした。

 本山養明の子茂宗の代に本山氏の全盛期を迎える。この時期に本城を山間部の本山城から平野部の朝倉城へと本拠を移した。茂宗の跡を嗣いだ茂辰の代になると、永禄3年には再興なった長宗我部国親が本山氏攻略を開始する。

 国親没後は元親によって本山攻めは続き、永禄6年には朝倉城が長宗我部元親によって落とされた。その後、本山城に退いた茂辰は没し、跡を嗣いだ親茂は元親の軍門に降った。


お城へのアクセス
鉄 道: JR土讃本線朝倉駅〜徒歩約10分(登城口)
 車 : 高知道高知IC〜国道33号線〜国道56号線
駐車場: なし。(北城山地区公民館の駐車場を利用。)


ひとくち MEMO
高知大学の西の小山全山に築かれたお城。
  • 朝倉城の縄張図(現地案内板より)
  • 朝倉城の登城口
    JR朝倉駅から高知大学の西側を通っている国道56号線を南へ道なりに約400m進む。歩道橋があり、この先(約30m)先を右に曲がり、道なりに300m程進むとペット霊園のところでT字交差点となる。ここを右に約100m行くと北城山地区の公民館がある。ここに大きな縄張り図付の案内板がある。公民館の先を右折して約300mで登城口。(道標がある)

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