周防 徳山陣屋


お城のデータ
所在地 山口県周南市徳山
遺 構 なし。
形 式 陣屋 築城者: 毛利就隆 築城年代: 慶安3年


見 ど こ ろ
 徳山陣屋は、幕末の天保7年に城主格となったので「お城」と称したが、実際は「陣屋」であった。毛利家の支藩で諸侯に列した3家(長府・徳山・清末)の一つ徳山毛利家の陣屋だ。(明治維新の時、岩国吉川氏が諸侯に列した。)

 現在、陣屋のあった場所には周南市の文化会館が建てられている。陣屋の遺構も残っておらず、ここに陣屋があったことすら感じられない。文化会館正面玄関前の小庭園の一角に陣屋の案内板がある。また、この庭園内には、毛利家の刻印も見られる大坂城築城の残石がある。 


歴     史
 慶安3年、毛利輝元の次男就隆が45,500石の領主として陣屋を構えた。就隆は元和3年に分家し、寛永11年に諸侯に列した。分家当初は、周防下松の東隣河内に居館を構えたが、山陽道からも離れて不便であった。この為、幕府の許可を得て徳山へと居館を移した。

 三代元次は、萩毛利本家と些細なことから領地争いを起こした結果、享保元年に改易となった。享保4年、宗家の取りなしもあり元次の子元堯が3万石をもって再興、以後明治まで徳山毛利氏は続いた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR山陽本線徳山駅〜バス/文化会館入口
 車 : 山陽道徳山東IC〜国道2号線
駐車場: 文化会館の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
萩毛利家の支藩が置かれた陣屋。

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