大隅 末吉城


お城のデータ
所在地 鹿児島県曽於市末吉町諏訪方字湯之尻
遺 構 曲輪、空堀
形 式 丘城 築城者: 稲村重家 築城年代: 建久7年


見 ど こ ろ
 末吉城は、大淀川と村山川との合流点の河岸段丘上に築かれたしろだ。「南九州畜産」工場正門と県道500号線を挟んだ正面に沿いに案内板と石碑が建てられている。

 末吉城は、松尾城・小松尾城・南城など9つの曲輪が配置されていたが、現在は、末吉城の石碑背後の竹藪から宅地、老人ホームの敷地となっていて、わずかに面影だけが残っている。末吉市街地内にある末吉中学校が、宝永5年遺構の末吉麓御仮屋があったところだ。御仮屋の門が現存してる。


歴     史
 末吉城は、建久7年頃に稲村重家によって築かれた。慶長4年、都城城主伊集院忠棟誅殺に端を発する島津本家との内紛で庄内の乱が起こった。末吉城は、伊集院忠真(忠棟の嫡男)の弟伊集院小伝次が守った。島津方の攻撃を受けたが守りが固く落ちず、慶長5年3月に和睦により開城した。この乱の後、末吉は島津宗家本家直轄領となり末吉郷が置かれた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR日豊本線都城駅〜バス/末吉
 車 : 東九州道末吉財部IC〜県道501号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
島津宗家の猛攻にも耐え抜いたお城。

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