豊後 緒方氏館

お城のデータ
所在地：	大分県豊後大野市緒方町上自在
遺　構：	なし。
形　式：	居館	築城者：	緒方惟栄	築城年代：	平安時代末期

見　ど　こ　ろ

（ 道路沿いに立つ標識 ） 　緒方氏館は、大野川に支流石垣川が合流する地点の自然堤防上に築かれ、南は大野川、東から北が石垣川を天然の堀として利用している。城郭大系の縄張図では、両川に挟まれた内郭とその西側に外郭があり往時としては相当規模のある居館であったと推定されている。 　現在は、内郭部分の一部が残っていて道路沿いに大きな案内板が立てられている。内郭は広い空き地で説明板の他に高く立派な城石碑が建てられている。西側の外郭は水田となったいた。

歴　　　　　史

緒方氏館は、平安時代末期に緒方惟栄によって築かれた。惟栄は豊後大神氏の一族で大野郡緒方荘を領した。治承４年に源頼朝が挙兵に呼応して翌養和元年に平家に叛旗を翻して豊後国の目代を追放した。寿栄２年には平家を太宰府から追い落とした。同年、平家方に与した荘園領主の宇佐神宮宇佐氏と対立して宇佐神宮を焼き討ちした。文治元年に源頼朝と不仲になった源義経を先導して九州へと渡ろうして暴風雨で難破して果たせなかった。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ豊肥本線緒方駅〜バス／軸丸入口
車　：	中九州道朝地ＩＣ〜県道４６号線〜国道５０２号線
駐車場：	なし。

ひとくち ＭＥＭＯ

源平合戦では九州の源氏方として活躍した緒方惟栄の居館。

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