下総 長井戸城


お城のデータ
所在地 茨城県猿島郡境町長井戸
遺 構 曲輪、土塁、横堀
形 式 平城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
( 主郭東側の土塁と空堀 )
 長井戸城は、長井戸地区の香取神社と西隣の長井戸集落センターとなっている一帯に築かれていた。現状を見る限り、神社境内と集落センター敷地を合わせた部分が主郭、神社鳥居から西側の公園までが二の曲輪と考えられる。

 城の遺構は、神社の本殿をコの字に取りか囲むように折れのある土塁と横堀が残り、更に鳥居右手にも二の曲輪の土塁と横堀の一部が残っている。ここまで遺構が残っていると想像していなかっただけに、少々興奮気味の探索となった。


歴     史
( 主郭北側の土塁 )
 長井戸城は、築城年代や築城者については定かでない。天文年間には菅谷左京が居城していたが、天文23年に下野小山城主の小山氏によって攻められ落城した。

 その小山氏も古河公方足利氏の衰退と北条氏の関東北上により、天正4年に小山秀綱は北条氏政に攻められ、佐竹義重を頼って常陸へと落ち小山氏は滅亡した。北条氏は翌年に逆井城を築いて下野・常陸への進出拠点としたが、この際長井戸城は小山城と逆井城との繋ぎの城として機能していたと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: 東武鉄道日光線東武動物公園前〜バス/境車庫
 車 : 圏央道境古河IC〜国道354号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
神社の本殿を取り囲むように分厚い土塁と横堀が見事に残るお城。

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