大和 桃尾城


お城のデータ
所在地 奈良県天理市滝本町
遺 構 曲輪
形 式 山城 築城者: 龍福寺 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
(大親寺本堂)
( 本堂西面の石垣 )
 落差約23mの「桃尾の滝」を右手に見ながら大国見山へと通じる登山道を約15分ほど登る。(急勾配のためコンクリートで舗装され歩き易いが、結構きつい)登山道を登り詰めると山あいの小さな盆地一帯にかつて龍福寺十六坊の堂宇があった。

 桃尾城は、奈良県遺跡地図に拠れば廃寺となった龍福寺跡に建てられて大親寺本堂を中心とした境内一帯とされている。たが、大親寺の建つ場所が龍福寺の中心であったことから指定されているだけだろう。

 広い意味での桃尾城の範囲は龍福寺境内全体とするべきだろうと思う。桃尾の滝も龍福寺境内の一部だったとか。確かに谷口の木戸さえ閉ざせば全山が中世城郭として十分に機能したであろう。

 龍福寺の遺構は、登山道の両側には十六坊跡の石垣が境内跡の随所に今も良く残っている。確かに寺院の遺構なのだが、大親寺境内周囲の石垣は近世城郭と云って通用する遺構と思えた。


歴     史
( 龍福寺十六坊跡 )
 桃尾城は、築城年代は定かでないが龍福寺によって築かれた。建武4年、龍福寺寺僧が南朝方に呼応して、谷口の木戸を閉ざして立て籠もったが落城した。

【龍福寺】
 真言宗龍福寺は、和銅年間に義淵によって建立され天平年間に行基が義淵の後を慕い堂塔を建立し十六坊を配する大伽藍を完成させた。中世には500石、江戸時代には100石分の寺領を持っていたが、明治時代の廃仏毀釈により廃寺となった。(現地案内板より)


お城へのアクセス
鉄 道: JR桜井線天理駅・近鉄天理線天理駅〜バス/上滝本
 車 : 西名阪道天理IC〜国道169号線〜国道25線
駐車場: 「桃尾の滝」の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
苔むす寺の境内に残る石垣が見事だが・・・。

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