常陸 見川城

お城のデータ
所在地：	茨城県水戸市見川３丁目
遺　構：	曲輪、土塁、横堀、土橋
形　式：	平城	築城者：	不明	築城年代：	不明

見　ど　こ　ろ

（ 主郭西側の横堀 ） （ 主郭南東部の土塁 ） 　見川城は、桜川が千波湖へと注ぐ辺りが低湿地(現在は桜川公園となっている辺り)に面した台地端崖を利用して築かれ、南には浸食谷が低湿地から入り込み天然の堀となった要害地形となっている。桜川に架かる好文橋西詰の交差点南側に見川城の城石碑が建てられいる。石碑から南側の林の中に見川城の遺構が眠っている。 　見川城の縄張りは、台地端崖に面して東西約80m×南北約100mの主郭があり、主郭の周囲には土塁と横堀が囲繞し、北と西南部が凸型に張出して��矢掛となっている。更に台地崖に面した東と南には更に横堀の外側に土塁を設けた二重土塁として防備を強化している。 　主郭の西側には横堀を隔てて南北に北から三の曲輪・二の曲輪が並び、台地と繋がった西方面への備えとしている。 　北側道路沿いにある荒人神社境内から主郭の囲繞する横堀へと容易に入ることができる。横堀を歩くと��矢掛の遺構や上から覆い被さるように見える主郭西側の高い土塁などお城好きにはたまらない光景を満喫することができた。

歴　　　　　史

（ 主郭北東の虎口と土塁 ） 　見川城は、築城年代や築城者は定かでないが、大掾氏によって築かれたと推定されている。応永33年に河和田城主江戸通房が大掾満幹より水戸城を奪取して居城を移す。延徳年間には江戸氏の重臣河和田城主春秋幹安の次男幹光が見川城主であった 　天正18年に豊臣秀吉より常陸の支配を認められた佐竹義宣が水戸城主江戸重通を攻め滅ぼして居城を水戸城へと移す。見川城は水戸城の西を守る支城として江戸氏時代と同様に佐竹時代も機能し、佐竹氏の出羽移封に伴い廃城となったと考えられている。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ常磐線水戸駅〜バス／見川神社前
車　：	常磐道水戸ＩＣ〜国道50号線〜県道50号線
駐車場：	偕楽園桜川駐車場(無料)を利用

ひとくち ＭＥＭＯ

偕楽園西側の台地端にある水戸城の西を守った支城。

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