越中 古国府城


お城のデータ
所在地 富山県高岡市伏木古国府
遺 構 曲輪、土塁、空堀
形 式 平城 築城者: 神保氏張 築城年代: 天正年間


見 ど こ ろ
 古国府城は、伏木港を見下ろす高台に築かれた城だ。城のすぐ近くには、この城の名前の由来となった越中国府跡がある。

 古国府城は、現在も勝興寺となっていて、ほぼ方形の境内の周囲には分厚い土塁が巡らされている。南と西側の土塁の外側には空堀がよく残っていた。

 勝興寺は、越中一向一揆の旗頭的な役割を担った寺で、境内にある山門や鐘楼は、寺院建築と言うよりも城郭建築を彷彿させる建物であった。


歴     史
 古国府城は、天正年間に神保氏張によって築かれた。氏張は、二上山に築かれた守山城を居城とし山麓、しかも伏木港を押さえるこの地に支城を築き、家臣に守らせた。

 天正11年、富山城主佐々成政が越中を制圧すると、神保氏張は佐々成政に臣従した。成政が豊臣秀吉と敵対すると、越中の一向一揆を味方に付けるため、天正12年に古国府城の城地を勝興寺に寄進し、寺を末友から伏木へと移した。天正13年、佐々成政は豊臣秀吉に降伏し、この地は金沢城主前田利家の所領となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR氷見線伏木駅〜徒歩
 車 : 北陸道〜能越道高岡IC〜国道8号線/高岡江尻〜県道24号線
駐車場: 勝興寺の参拝者用駐車場を利用。


ひとくち MEMO
一向一揆の一大勢力勝興寺へ寄進されたお城。
  • 勝興寺の唐門は、重要文化財に指定されていて、京都興正寺にあったから門を明治時代にこの地に移築したとか。

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