大和 上狭川城


お城のデータ
所在地 奈良県奈良市狭川東町
遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 福岡氏 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 上狭川城は、北側険しく南側にはなだらかな尾根筋が続く城山山頂部に築かれている。

 ほぼ長方形の主郭は、周囲を土塁が取り囲み、南北2ヶ所に虎口が設けられ、南側の虎口は外枡形で、二段の腰曲輪を堀底道で結ぶ。横矢を掛けられる巧妙な縄張となっていて、この城一の見どころポイントだ。

 南側尾根筋には3ヶ所の堀切があり、北東の支尾根にも1ヶ所堀切を設けている。なだらかな南方面には十分な防御態勢である反面、勾配がきつい北側の防御は弱く、この城の弱点でもある。

 しかし、一族それぞれの居城が連携して防御態勢をとるのであれば、この城の欠点も取り立てて心配するほどのこのと無かったのだろうか。


歴     史
 上狭川城は、室町時代後期に福岡氏によって築かれた。福岡氏は、下狭川城主狭川氏の一族で惣領家を凌ぐほどの勢力を持っていたと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR関西本線奈良駅、近鉄奈良線奈良駅〜バス/上狭川
 車 : 第二阪奈道路宝来IC〜国道369号線〜県道33号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
土塁に囲まれた外枡形虎口が見事なお城。
  • 上狭川城の登城口
    上狭川バス停南側の山の山頂部が上狭川城。登城口はバス停裏から南側の城山へとほぼ直登の登城道がある。(道しるべ等の案内板は無い)

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