大和 上窪田環濠


お城のデータ
所在地 奈良県生駒郡安堵町窪田
遺 構 環濠
形 式 環濠集落 築城者: 不明 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 大和国内にある環濠集落の中でも、在地領主の居館跡遺構が完存しているのが上窪田環濠だ。集落の周りには用水路となっている環濠が残り、そして集落内の北側には二重の濠に囲まれた中氏住宅がある。

 中氏住宅は、武家の居館と豪農屋敷の二つの様式を持っている住宅遺構で、予約しておけば内部を見学することもできる。また、隣接する石田邸の表門は、多聞城城門を移築したものとか。


歴     史
 上窪田環濠は、成立時期は定かでないが、室町時代に成立したと考えられ、在地領主窪田氏の居館を中心に環濠集落が形成された。

 現在、集落北側に中氏の居館がある。中氏は、古くは足立氏と称し、足利尊氏に従って大和に入り、明徳2年に中氏と改め、筒井一族と化して後、ますます勢力をふるい、その後、武士から帰農して現在に至っている。

 主屋創建は万治2年の頃と推定され、また新座敷には安永2年建立の棟札がある。周囲の濠も含めて国の重要文化財に指定されている。(現地案内板より)


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄橿原線平端駅〜バス/額田部寺町
 車 : 西名阪道郡山IC〜国道25号線/今国府町〜県道108号線
駐車場: 中家住宅の見学者用無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
中世豪族の居館遺構がよく残る環濠集落。

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