大和 貝吹山城


お城のデータ
所在地 奈良県高市郡高取町寺崎
遺 構 曲輪、土塁
形 式 山城 築城者: 越智氏 築城年代: 南北朝時代


見 ど こ ろ
 貝吹山城は、越智氏の本拠越智谷北側に南北に連なる丘陵の最高峰貝吹山に築かれた越智氏の詰の城だ。 

 城の縄張りは、貝吹山山頂から南北に延びる尾根筋を幾段にも削平して曲輪を配した連郭式縄張りとなってる。主郭部を除いて、規模の小さな曲輪が多いが、南大和の雄越智氏の城だけあってかなりの規模を誇る城だ。

 山頂部の主郭部は、下草も刈られ整備されていて遺構の確認も容易だが、尾根筋に設けられた南側の曲輪群は、手入れされていない竹藪となっていて、坂虎口などの遺構を見るのも容易でない。それでも、竹藪の中を歩き回らずにはいられない城であった。


歴     史
 貝吹山城は、南北朝時代に越智氏によって築かれた。南麓にある越智氏の本拠越智城の詰の城として、また北の平野部への進出拠点となっていた。

 越智氏の盛衰と共に幾度も戦いの舞台となった貝吹山城は、天文15年に筒井順昭に攻められ開城した。筒井氏の後、松永氏の持ち城となったが、永禄9年、越智家益が貝吹山城復帰を果たした。その後、織田信長の命による一国破却令により廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄吉野線飛鳥駅〜徒歩約15分(登城口)
 車 : 南阪奈道〜国道24号線〜国道169号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
大和四家の一つ越智氏本拠を守る詰の城。

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