出雲 広瀬陣屋



お城のデータ
所在地 島根県安来市広瀬町広瀬
遺 構 曲輪、石垣
形 式 陣屋 築城者: 松平近栄 築城年代: 寛文7年


見 ど こ ろ
 月山富田城とは飯梨川をはさんで対岸にある広瀬町の市街地、広瀬町役場裏の広瀬小学校グランド奥にある社会福祉センター一帯が広瀬陣屋であった。

 グランドに面して、陣屋の石垣の一部と石碑が建てられている。センター内の駐車場には、陣屋の縄張図が記載された案内板があった。縄張り図を見る限り、3万石の陣屋としての規模と格式を誇った陣屋であることがわかる。尼子の本城、国指定史跡の月山富田城を訪れる人は数多いが、今に残る陣屋の遺構も僅かだが、ここにも、もう一つの「広瀬のお城」がある。


歴     史
 広瀬陣屋は、寛文7年に松平近栄によって築かれた。近栄は、松江城主松平直政の次男に生まれ、寛文6年に兄綱隆が家督を継承した際に3万石を蔵米で分与され立藩し、翌7年に広瀬村に陣屋を築いた。

 天和2年、越後松平家に起こった越後騒動に連座して近栄は半知減封となったが、後に加増され再び3万石を領した。広瀬松平家は、貞享6年に蔵米から封地知行となっている。以後、代々広瀬を領して10代直巳の時に明治を迎えた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR山陰本線安来駅〜バス/本町
 車 : 山陰道安来IC〜県道45号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
3万石の規模と格式を誇った陣屋。

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