信濃 伊豆木陣屋



お城のデータ
所在地 長野県飯田市伊豆木
遺 構 石垣、土塁、書院
形 式 陣屋 築城者: 小笠原長臣 築城年代: 慶長6年


見 ど こ ろ

 この陣屋は、「伊豆木陣屋」と言うよりも「小笠原書院」として有名だ。 陣屋築城時に建てられたこの書院は、敷地が狭い関係もあり、傾斜地にまで張り出した京都清水寺の様な舞台造りになっている。

 伊豆木陣屋は、戦国の名残をまだ色濃く残す時期に築かれただけに、僅か1,000石の交替寄合の陣屋ではあるが、規模は小さいながらも立派な城だ。 しかも背後の山には中世伊豆木城もある。

 陣屋の前を流れる小川を堀に見立て、陣屋大手の虎口は石垣造りで、 枡形を形成している。 かつては石垣上には2層の物見櫓があった。 また、太鼓門が飯田市内に移築され現存している。


歴     史
(専照寺山門)

 伊豆木陣屋は、慶長6年に松尾小笠原信嶺の弟小笠原長臣が旧領伊豆木で1,000石を領して陣屋を築いた。 伊豆木小笠原氏は、江戸時代は交代寄合として明治まで代々続いた。

 松尾小笠原氏は、嫡流家の深志小笠原氏(林城主)の分家で戦国時代の松尾家の当主小笠原信嶺は、武田信玄に仕えて後徳川家康に従い、越前勝山城主として明治まで続いた。
 


お城へのアクセス
鉄 道: JR飯田線飯田駅〜バス/興徳寺下
 車 : 中央道飯田IC〜国道151号線/川路〜県道234号線
駐車場: 小笠原書院の無料駐車場(20台程度)を利用。
県道沿いの駐車場から陣屋まで徒歩約5分。


ひとくち MEMO
舞台作りの書院が残る陣屋。
  • 太鼓門の移築先
    専照寺 : 長野県飯田市江戸町1丁目

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