近江 伊庭御殿


お城のデータ
所在地 滋賀県東近江市能登川町
遺 構 庭園、石垣
形 式 平城(御殿) 築城者: 江戸幕府 築城年代: 寛永11年


見 ど こ ろ
 繖山の麓、能登川の集落の北東部(JR東海道線の踏切を越えた所)に安楽寺がある。この東側に地元では「御殿地」と呼ばれている一角がある。ここが伊庭御殿があったところだ。

 かつて、3代将軍徳川家光も宿泊したのであろう伊庭御殿だが、今では、愛宕神社のお旅所となっていて「御旅所」の石碑があるが、どこにも伊庭御殿がここにあったと云う石碑や案内板すらない。

 御殿地を散策すると、御殿の庭園(手入れもされておらず、かつての庭木が・・・)跡と御殿地入口左側の竹藪の中に、伊庭御殿の石垣が僅かに残っている。


歴     史
 関ヶ原の合戦によって幕府を開いた徳川氏であったが、開幕当初豊臣方の勢力が残存していたため、将軍護衛のため堀・土塁・石垣をめぐらした城郭(御殿)風の御殿が必要であった。

 伊庭御殿は、近江にこのような理由によって築かれた4つの御殿の一つである。(四御殿とは、伊庭御殿、柏原御殿永原御殿水口御殿)寛永11年、幕府は3代将軍徳川家光の上洛に際して、近江湖北出身の茶人としても著名な小堀遠州(遠江守政一)に命じて伊庭御殿を築かせた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線能登川駅〜徒歩約15分
 車 : 名神高速八日市IC〜国道421号線〜県道52号線〜県道2号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
小堀遠州が築いた近江四御殿の一つ。

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