越前 燧ヶ城


お城のデータ
所在地 福井県南条郡南越前町今庄
遺 構 曲輪、石垣、土塁、堀切
形 式 山城 築城者: 木曾義仲 築城年代: 寿永2年


見 ど こ ろ
 北陸街道の宿場町今庄、宿場町を見下ろす愛宕山の山頂部に燧ヶ城はある。旧街道沿いにある新羅神社・観音堂の脇から燧ヶ城への登城道が通じている。

 登ること約20分、低い石垣が積まれた虎口に至る。本丸からは、今庄の街を一望でき、「なるほど」と、ここに城が築かれた訳が良くわかる。 

 燧ヶ城の縄張りは、山頂部に東西に細長く東から二の丸・本の丸・三の丸と曲輪が配置されている。二の丸虎口は、低い石垣によって枡形虎口となっている。一段高くなっている本丸には、天守台であろうか石垣の櫓台がある。更に、本丸と三の丸の間には堀切が良く残っている。


歴     史
 燧ヶ城の築城は古く源平の合戦の頃にまでさかのぼる。寿永2年、木曾義仲は追討の平家の軍勢を迎え撃つため、仁科守弘らに命じて燧ヶ城を築かせた。源平盛衰記に「北陸道第一の城郭」と記されたこの城は、交通の要衝を押さえた城であったため、時代を経てもこの城を舞台に戦がくり広げられた。

 天正3年には、下間頼照ら一向一揆勢が立て籠もり織田信長と戦い、次いで天正11年の賤ヶ岳の合戦の折りには、主将柴田勝家自らがここを守った。


お城へのアクセス
鉄 道: JR北陸本線今庄駅〜徒歩
 車 : 北陸道今庄IC〜国道365号線
駐車場: 新羅神社・観音堂前に無料駐車場あり。(約6台程度)


ひとくち MEMO
越前の入り口今庄、この交通の要衝を守るために築かれたお城。
  • 燧ヶ城の登城口
    JR今庄駅前の県道138号線を横切って、まっすぐ市街地へと200mほど進むと旧道に交差する。旧道に出たら、左折してまた約200mほど進むと右手に新羅神社がある。神社の階段を登り、観音堂の脇から登城道が通じている。旧道の神社入り口に燧ヶ城の案内板と簡単な案内図がある。参考にされたし。
     

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