常陸 江戸崎城

お城のデータ
所在地：	茨城県稲敷市江戸崎字大宿甲
遺　構：	曲輪、土塁、堀切
形　式：	丘城	築城者：	土岐秀成	築城年代：	室町時代初期

見　ど　こ　ろ

（ 鹿島神社北側の土塁 ） 　江戸崎城は、江戸崎の市街地中央部に位置する南北に細長い丘陵の先端部を利用して築かれている。城の縄張りは、北から三の丸・二の丸・本丸が丘陵の上に連郭式に並んでいる。現在の本丸は、城山稲荷のあるところで以前はここは江戸崎高校の敷地であったようだ。本丸の周囲には僅かだが土塁の遺構が残っている。 　更に、現在は削り取られて江戸崎小学校のグランドとなっている一帯も本丸・二の丸の一部であった。その北側の鹿島神社も二の丸で、本殿北側には分厚い土塁の遺構がある。道路を隔てて、瑞祥院境内とその周辺が三の丸であった。

歴　　　　　史

（ 本丸跡に残る土塁 ） 　江戸崎城は、室町時代初期に土岐秀成によって築かれた。江戸崎の土岐氏は、美濃土岐氏の一族で当初土岐原氏を称し、秀成が信太荘を領する上杉氏の代官としてこの地に来住して以降、国人領主として勢力を伸ばした。 　天正１８年、豊臣秀吉の小田原征伐に際して北条氏に与した土岐治綱は豊臣方の佐竹氏に攻められ没落した。戦後、秀吉より芦名盛重が江戸崎で45,000石を与えられ城主なる。慶長５年、兄佐竹義宣と共に関ヶ原の役で西軍に与した盛重は改易となり、慶長７年に佐竹義宣が出羽久保田への移封となると盛重も出羽へと移り、兄より出羽角館16,000石を与えられた。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ常磐本線土浦駅〜バス／江戸崎〜バス／江戸崎小前
車　：	圏央道稲敷ＩＣ〜県道４９号線〜県道２５号線
駐車場：	なし。（本丸跡まで車の乗り入れ可能）

ひとくち ＭＥＭＯ

常陸国南部の有力国人領主土岐氏の本城。

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